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Rock n' Roll Diet

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私的R.E.M.論

第4回 "AUTOMATIC FOR THE PEOPLE" [1992]
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1. Drive
2. Try Not To Breathe
3. The Sidewinder Sleeps Tonite
4. Everybody Hurts
5. New Orleans Instrumental No.1
6. Sweetness Follows
7. Monty Got A Raw Deal
8. Ignoreland
9. Star Me Kitten
10. Man On The Moon
11. Nightswimming
12. Find The River



(ここ数日、R.E.M.の音楽を聴く事がやめられないでいます。モウこうなったら、と思い、今日会社で木曜日に休みが取れるように仕事の段取りをなんとか模索したのですが、残念ながら名古屋へは行けそうにない事が分かりました。こんな時に限って休めません。とても残念です)

今日は「AUTOMATIC FOR THE PEOPLE」です。
高校生の頃に受験勉強をしていた時期(するフリをしていた時期)、深夜の洋楽番組から繰り返し流れてきた"Everybody Hurts"のPV。
R.E.M.の事を知ったのは、多分この時が初めてだったと思います。それ以来、何度このアルバムを聴いたか分かりません。
限りなく思い入れの強い一枚です。

最も暗く内省的なアルバム、と一般的には言われています。
僕もそう思います。でもそれは、聴いていて辛くなるようなものじゃなく、どちらかと言うと心地のいいもの。夢見心地、と言ってしまっていいかもしれません。

夜、水、夏、月、影、死、エトセトラ、エトセトラ。僕が連想するのはそんなイメージ。
でもそれはあくまでも漠然とした部分的なイメージで、ハッキリとした全体像を持っていなかったりする。
確かな事は、僕がこの作品全体から感じ取るイメージとは、普段の生活においてはほとんど出会えるものではなく、ある種の音楽や映画を観たり聴いたりする事でしか喚起されないイメージであるという事。
漠然としているからこそ、逆に生々しく感じることのできる何か、と言うか(僕が本当に大切に聴いている音楽の大半はこれに当てはまります)。
感情の一番柔らかい部分に、チクリと感じる何か。引き出しの一番奥のほうにしまっている、とても大切なものに届いてくる感じ。

例えばケビン・スペイシー主演のアメリカン・ビューティー
アカデミー賞を捕った映画なのでご覧になった方も多いかと思います。
僕はこの映画を観たとき、これまでにR.E.M.が音楽で表現してきたものと同種の匂いを強く感じました。
この映画の良さを言葉で上手く説明できないのが歯痒い感じ、と言えば分かって頂けるでしょうか。
いや、やっぱり無理ですね。白旗です。実のところ、自分でも何書いてるのか分かりません。
(ただ、この時期のR.E.M.のビデオクリップは、このあたりのつかみ所のない感覚を完璧に映像化する事に成功している、と僕は感じています。彼らのビデオクリップには、音と映像の相乗効果がちょっと信じられないようなレベルで結実しているものが多いのです。)

曲単位で語る事ができないような気がしますが(全曲良いのです)、
これまでになく露骨なポリティカルソング 8. が異色かな?(名曲です)
そういえば前回来日時に1.(名曲)を「MONSTER」風のアレンジで演奏し、驚いた記憶もあります。
思い出の名曲4. に並び、2.3.6.あたりも名曲。
10. は恐らく世界一有名なR.E.M.ソングですね。ライブで合唱する事が楽しみで仕方がありません。
個人的には彼らの全カタログ中、最も好きな曲である 11. Nightswimming 。
美しいビデオクリップも忘れられません。

ああ、ほんと名曲だらけだなぁこれ。

ちなみにこの時点でR.E.M.は世界一のセールスを誇るロックバンドになっています。
こんなに暗くて漠然とした作品が数千万枚売れたなんてちょっと今じゃ信じられないです。

次回は「LIFES RICH PAGEANT」編です。
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by nishi_y | 2005-02-28 22:52 | R.E.M.来日に寄せて
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