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Rock n' Roll Diet

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私的R.E.M.論

第1回 "NEW ADVENTURES IN HI - FI" [1996]c0052892_23314511.jpg

1. How The West Was Won
And Where It Got Us
2. The Wake-Up Bomb
3. New Test Leper
4. Undertow
5. E-Bow The Letter
6. Leave
7. Departure
8. Bittersweet Me
9. Be Mine
10. Binky The Doormat
11. Zither
12. So Fast, So Numb
13. Low Desert
14. Electrolite




来日間近という事でR.E.M.強化週間です。
実はブログを再開したのも、R.E.M.について何か書きたかったからなのです。
出来れば全作レビューといきたいところですがそれは無理なので、個人的に好きな作品をアットランダムに選んでいこうと思います。
記念すべき1枚目は「HI-FI」です。

本作は4人組R.E.M.としては最後になる作品です。スコット・リットとのタッグ作もこれが最後。

ツアー中に訪れた世界各地のスタジオやライブ前のステージで点々と音取りを敢行、アメリカに持ち帰ったデモをプロデューサーであるスコット・リットが取りまとめ一つの作品へ。
確かそんな感じだったと思います。

前作「MONSTER」で来日、僕のR.E.M.熱もそこで一つのピークを迎えてしまっていたわけで、「もう全部やりつくしちゃったんじゃないの?」みたいな気持ちもあったし、なによりも実生活でのアレコレ(就職やなんやら)で正直こんな内向きのロックなんかを素直に飲み込めるような状態じゃなかった。
そんなタイミングで聴いた作品でした。

突然話が飛んで申し訳ないのですが、
このバンドは、1作ごとの作風の変化を重んじる事に慎重すぎるきらいがあるように思うんです。
特にここ最近の「REVEAL」~「AROUND THE SUN」の流れが、まるで袋小路に入り込んでしまい、どこか焦点を見失ってしまっているように感じるのは、その「過剰なクオリティーコントロール」による副作用のようなものが(結果的に)関係してるんじゃないかと僕は考えています。

本作は、そんな「両刃の剣」的バンド運営?のあり方のようなものから、初めて自由になれた、いや、自由になろうと試行錯誤した、その一つの結果なのだろうと思う。

そしてその試みは成功、キャリア史上最もバラエティーに富んだ作品になっていると思います。
曲単位でいくと
3.5.6.9.14.辺りが好きです。特に9はほんとうに美しい曲。

R.E.M.は「OUT OF TIME」や「AUTOMATIC~」が代表作とされることが多く、どちらかというとそれらの作品の影に隠れがちな作品なのかもしれません。
セールス面でもパッとしなかったようです。
でも僕は思うのですが、彼らの作品には常に、まぎれもなくR.E.M.にしか鳴らせない、ある特殊な空気が通低音として流れ続けています。
そして、その特殊な空気の「濃度」が最も濃い作品。そんな気がします。

個人的には、「AUTOMATIC~」に並び、90年代R.E.M.を代表する1枚だと思います。

以下、次回「UP」編に続きます。続かないかもしれません。
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by nishi_y | 2005-02-22 22:40 | R.E.M.来日に寄せて
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