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Rock n' Roll Diet

deitof.exblog.jp

メガネ率4割

そんなManfred mannが好きです。

初期のポップでおもっきしGROOVYなR&Bサウンドも大好きなのですが(ああ "SHE" 最高ッ!"TIRED OF TRYING~" 最高ッ!!)、それ以上に好きなのが、イケメンボーカリスト、ポール・ジョーンズ脱退後の、いわゆる「フォンタナ時代」と呼ばれる60年代後半の作品群。
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その中でもとびっきりに大好きなのがこの68年のラスト作 "MIGHTY QUINN"。
マンフレッズのお勧めアルバムを一枚上げろと言われたらブッチギリでコレ上げます。
(ちなみに僕が持ってる写真→のジャケはUS盤LP。現行CDは"MIGHTY GARVEY!"というUK盤の方のタイトルで、曲順もUS盤とは若干違います。ああややこしい!)

フォンタナ時代マンフレッズの代名詞といえばインストもの~サントラ~モッドジャズ路線ですが、それはおそらくキーボーディストであり実質リーダーであったマンフレッド・マンさん (バンド名に自分の名前付けちゃうくらいだから、まあ、リーダーなんでしょう) による舵取りからくるものが大きかったのでしょう。この人もともとJAZZ畑出身だしね。

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しかし本作の味噌は、そのマンフレッド・マンさんからガッツリとイニシアチブを奪い取ってしまったと思われるドラムのマイク・ハグさん。あろうことかここにきてまさかの歌心炸裂っぷりなマイク・ハグさん。凄いぞマイク・ハグさん。普通ドラマーって歌心なんて炸裂しないもんだと思うぞ(笑)。
(ちなみにマイク・ハグさんは上のメンバー写真の一番右、そっぽ向いてる非メガネの人。ああしかし、このメンバーの並びのカッコ良さったら!)

"EVERYDAY ANOTHER HAIR TURNS GREY" "IT'S SO EASY FALLING"、そして大円団 "EACH AND EVERY DAY"!!!マイク・ハグのペンによるこの大泣き3大名曲の素晴らしさったら!そう、本作はマンフレッズ史上最初で最後の、メロディアス&ハーモニクス方面に振り切った、そして同時に初期のR&Bビート感もバッチリ取り戻してしまっているっていう、理想的な60'sグルーヴィー・ハーモニーポップなのです。

ジョン・カーター作 (THE IVY LEAGUEっていう60'sの素晴らしいビートポップ・バンドのソングライターとして有名) "SEMI-DETACHED SUBURBUN MR. JAMES" に、もちろんディランの "MIGHTY QUINN" といった、マンフレッズとしては久しぶりとなったシングルヒットナンバーも2曲収録。ヒット曲が2曲ともカバーってあたりが、いかにもマンフレッズらしく、素敵です。

そうそう、カバーで思い出した。マンフレッズの歴代ヒット曲にはやたらとカバー曲が多く、ディラン・ナンバーだったら"JUST LIKE A WOMAN" が有名だし、他にも JOHN SIMON 作の最高にキュートな "MY NAME IS JACK" (大好き!)、代表曲とされている"PRETTY FLAMINGO" も実はカバーだったりします。

ああ話が飛びましたが、まあそんなわけでジャケはヒドいが内容は最ッ高!な一枚。
あまり語られる事がないような気がずっとしてたので、珍しく気合入れてレコメンしてみました。
いやしかし、レビューってむずいですね。クタクタです。
by nishi_y | 2005-07-11 22:05 | MUSIC
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