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Rock n' Roll Diet

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私的R.E.M.論

第6回 "MONSTER" [1994]
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1. What's The Frequency, Kenneth?
2. Crush With Eyeliner
3. King Of Comedy
4. I Don't Sleep, I Dream
5. Star 69
6. Strange Currencies
7. Tongue
8. Bang And Blame
9. I Took Your Name
10. Let Me In
11. Circus Envy
12. You




いよいよ今週末に迫りましたR.E.M.!
メンバーはすでに日本入りしている模様です。早く金曜になって欲しいような欲しくないような。

今日は「MONSTER」です。
本作の発表により、R.E.M.を取り巻く全ての状況が一気にピークに達する事になります。
日本のマスレベルでも「押しも押されぬ大物バンド」、みたいな位置にきていたと思います。それこそスポーツ新聞の1面に来日記事が載っちゃうような。
この時期、ゴールデンタイムとかでこれのプロモーションCMを良く見かけましたしね。
繰り返しテレビに映し出されていた 1. のPVは衝撃的にカッコ良かったのを今でも鮮明に覚えています。
幸運な事に僕は翌年、ワールドツアーの一環として行われた武道館公演を目撃する事ができました。

94年当時にR.E.M.のファンであった方には分かってもらえる思うのですが、今でもこのCDを再生し、1曲目の"What's The Frequency, Kenneth?" 冒頭のギターストロークが流れ出した途端に、ほとんど瞬間的に、震えてしまいます。ああ、94年ってこんな感じだったなぁって。

カート・コバーンとリバー・フェニックスに捧げられた 10. の存在が異彩を放っている事にも関係しているのでしょうが、当時はこのアルバム、グランジ的な物言いで語られる事が多かったような気がします。
ニール・ヤングが同年に「SLEEPS WITH ANGELS」という象徴的なアルバムを発表した事もあってか、僕もまた、ある種の「90年代的センチメンタリズム」(笑)のようなものを本作から積極的に嗅ぎ取っていたような気もします。

でもしかし今冷静になって聴き返してみると、結局のところ彼等は久しぶりにツアーに出たくなっただけで、とりあえずライブで映えるようギターが最大限に効いた作品を作っただけなんじゃねーの?と気付きました。ただそれだけのような気がします。
(どうやらグランジ的価値感覚というものには、往々にして、物語を必要以上に美しく見せてしまうという素晴らしい効用があるようです。)
いずれにしてもR.E.M.史上最もラフでラウドなロックアルバムだと思います。

残念なのは、この「MONSTER」での分かりやすいロックサウンドが、日本でのR.E.M.の評価とバンドイメージを決定付けてしまっているような気がする事。
それは先にも書いた「洋楽ロックの大物」みたいな、大雑把でいいかげんな評価で、例えばストーンズやボンジョビなんかと似たようなポジションにいる感じ?というか。(10年前の武道館公演でもその辺の違和感は正直すごく感じた)

まあ何が言いたいのかというと、もしR.E.M.の作品をコレしか聴いた事がないという方は(そんな方って実はすごく多いと思う)、是非前作「AUTOMATIC FOR THE PEOPLE」あたりも聴いてみて下さいよ、という事です。ファン心理のひとつとして。

ああ疲れた。しかしまだ続きます。
次回は「DOCUMENT」編です。

(以前のR.E.M.関連記事はコチラにまとめてあります)
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by nishi_y | 2005-03-14 23:11 | R.E.M.来日に寄せて
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